コンクリート技士、コンクリート主任技士の資格は、コンクリート診断士試験の受験資格要件の一つとなっており、コンクリート技士、コンクリート主任技士の評価は着実に高まっています。
コンクリート技術者の方々は、コンクリート技士試験、コンクリート主任技士試験に挑戦し、資格を取得され、活躍の場を拡げられるよう頑張ってください。
・資格試験: コンクリート技士・コンクリート主任技士
・解答速報&過去問: 過去問と解答速報『資格試験_合格支援隊』
・試験日程: 2月 11月
・ジャンル: 建設土木系
・資格種類: 民間資格
・難易度別: 難易度B(普通)
出題される内容/コンクリート技士、コンクリート主任技士試験
コンクリート技士試験
①コンクリート用材料の品質、試験・管理、
②コンクリートの配(調)合設計、③コンクリートの試験、
④プラントの計画管理、⑤コンクリートの製造および品質管理、
⑥コンクリートの施工、⑦その他、⑧関係法規
コンクリート主任技士試験
①コンクリート用材料の品質、試験・管理、
②コンクリートの配(調)合設計、③コンクリートの試験、
④プラントの計画管理、⑤コンクリートの製造および品質管理、
⑥コンクリートの施工、⑦その他、⑧関係法規、⑨小論文
コンクリート技士試験の解説
練混ぜ水(コンクリート用材料)
1. スラッジ固形分率は、配合における単位セメント量に対するスラッジ固形分の質量の割合を分率で表したものである。
回収水は、上澄水とスラッジ水に分けられるが、スラッジ固形分率は、配合における単位セメント量に対するスラッジ固形分の質量の割合を分率で表したものである。スラッジ水を用いる場合は、スラッジ固形分率は3%を超えてはならない。
2. 地下水は、水道水以外の水として、水の品質が規定されている。
地下水や河川水、湖沼水、井戸水、工業用水などは、水道水以外の水として水の品質が規定されている。JISでは懸濁物質・溶解性蒸発残留物・塩化物イオン・セメント凝結時間・モルタル圧縮強さの比に関する品質規定がある。土木学会では、懸濁物質・溶解性蒸発残留物・塩化物イオン・水素イオン濃度・モルタル圧縮強度比・空気量の増分についての品質規定が設けられているため注意が必要である。
3. 2種類以上の水を混合して用いる場合には、それぞれの水の品質が規格に適合していなければならない。
コンクリートの練混ぜ水に、2種類以上の水を混合して用いる場合には、それぞれの水の品質が規格に適合していなければならない。しかし、回収水については、JISでは高強度コンクリートに使用できるとあるが、JASS5では高強度コンクリートへの使用は禁止されているので、取り扱いには十分に注意しなければならない。
4. 塩化物イオン(Cl-)量の上限値は、上水道水以外の水と回収水では、同じ値が規定されている。
塩化物イオン(Cl-)量の上限値は、鉄筋の発錆や塩害の対策として、上水道水以外の水と回収水で同じ値が規定されており、JISおよび土木学会とも200ppm以下とされている。
●本解説に使用した参考文献
国土交通省「建築基準法、建築基準法施行令、建築基準法施行規則」
国土交通省「公共建築工事標準仕様書(建築工事編)」
国土交通省「建築構造設計基準の資料」
国土交通省「構内舗装・排水設計基準、構内舗装・排水設計基準の資料」
土木学会「コンクリート標準示方書」
土木学会「刊行図書目録」https://www.jsce.or.jp/publication/catalog.asp?id=1
日本建築学会「建築工事標準仕様書・同解説 JASS」
日本建築学会「書籍・論文集・資料等一覧」https://www.aij.or.jp/books/publist.html
日本道路協会「道路橋示方書・同解説Ⅲコンクリート橋・コンクリート部材編」
日本道路協会「出版図書 橋梁」https://www.road.or.jp/books/index3.html
日本コンクリート工学協会「会誌・論文・書籍・電子出版物」http://www.jci-net.or.jp/j/publish/index.html
建材試験センター「出版物・規格」https://www.jtccm.or.jp/publication/tabid/519/Default.aspx